「家庭どうぶつ白書」から読み解く、ワンちゃんのための備えとは

ペット保険のアニコムが発行する「家庭どうぶつ白書」をご存じですか?
2010年から毎年公開されている、世界最大規模のペット統計データ集です。
今回は2022年12月に発行された最新版より、ワンちゃんたちの平均寿命や保険請求が多い疾患、そしてペット保険の大切さについてご紹介したいと思います。

このコラムで分かること
☑気になる平均寿命、犬種ごとに違いはあるの?
☑保険請求されている疾患は?
☑年を重ねるごとに請求割合が増える疾患は多い
☑リスクに備えるペット保険という考え方
☑まとめ

気になる平均寿命、犬種ごとに違いはあるの?

ワンちゃんの平均寿命は14.1歳。これは2年連続同じで、過去最長の結果となっています。
アニコムが調査を開始した2008年は13.2歳とのこと。
少しずつペットの長寿化が進んでいることがわかります。

犬種別の平均寿命をみてみると、長寿のワンちゃんは小型犬に多いのが特徴ですね。
トイプードルはご長寿ワンちゃんが多いようです。
犬種や体の大きさにより、平均寿命が異なることがわかります。

保険請求されている疾患は?

保険請求されている疾患を読み解くと、どのような疾患に気を付けたいか参考になりますよね。
「皮膚疾患」「消化器疾患」が圧倒的に多いことがわかります。

ワンちゃんは人に比べて身体が小さいので、身体に対して皮膚の割合が多く、体重の約15~20%を皮膚がしめています。
それだけに、皮膚疾患で通院している子、悩みをもたれている子も多いのではないでしょうか。
健康な皮膚を保っていることは、健康であるかの指標になる!ともいわれています。

消化器疾患は、飼い主さんでも気がつきやすい体調の変化や病気の兆候が多く、嘔吐・下痢や便秘・食欲の変化などがあれば、動物病院を受診、相談されることが多いと思います。
また、保険金請求が最も多くされているのは子犬期であることも特徴です。

常にワンちゃんの様子をよく見てあげることが病気の早期発見につながります。
定期的な健康診断を受けることも有効といえます。

年を重ねるごとに請求割合が増える疾患は多い

家庭どうぶつ白書2022には、歯周病、腎不全、弁膜症について請求の多い年齢がわかるグラフがあります。
いずれも年齢を重ねるほど、請求割合は増えています。

上は、「歯周病」についての年齢推移のグラフになります。
急激に増える年齢があるわけではなく、徐々に増えていく傾向にあることがわかります。
だからこそ、どんな子でもかかる可能性があるということ。
予防することができる疾患は、特に気をつけてあげたいですね。

リスクに備えるペット保険という考え方

ワンちゃんが病気になってしまったとき、優先すべきは病状に合わせた適切な治療を受けさせること。
しかし同時に考えなくてはいけないのが、治療に伴う「医療費」についてです。

アニコム損保のペット保険「どうぶつ健保」の契約者に対しペット1頭へ支出した費用について行ったアンケート調査によると、2021年の犬のケガや病気の治療費は平均59,387円/年と、動物の医療費は高額であることが多く、また治療が長期に渡ることで、飼い主さんの生活を金銭的に圧迫しかねません。
十分な医療費が確保できないと、治療の選択肢が限られてしまう可能性も。

そんな万一の状況に備えるのが「ペット保険」です。

一定の保険料を納めることで、実際に支払う医療費の軽減につながりますし、必要な治療をためらわず受けさせることができるという大きなメリットがあります。

まとめ

ペット保険に加入すること、それは飼い主さんの医療費に対する不安を解消し、最愛のうちの子に適切な治療をしっかりと受けさせる準備をすることです。

もしものための備えが必要だと感じている飼い主さんは、選択肢を狭めることなく治療に専念するためにも、検討してみてはいかかでしょうか。
また、既に加入済みの飼い主さんは補償内容が合っているかの見直しをしてみてくださいね。

*アニコムホールディングスが発行する「家庭どうぶつ白書2022」より

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