ねこのトリセツ②~トラ・ブチ・ミケの性格の違いとは?~

ネコは毛柄の違いによって性格も違う?

監修者である大石先生が、大学で生徒と共に行った調査結果をもとにしたネコちゃんの毛柄による性格の違いや付き合い方を教えてくれる書籍『ねこのトリセツ』シリーズ。

今回は具体的に、トラねこ、ブチねこ、ミケねこについて、それぞれの性格の違いをご紹介します!

種類豊富なトラねこはオールマイティな性格?

「トラねこ」と一口に言っても、その種類はキジトラに茶トラ、サバトラの3種類に分かれています。
トラ柄に白い毛の部分が混ざっているネコちゃんもいて、その毛柄は本当に多種多様です。

大石先生によると、トラねこは「ネコのスタンダードな性格を持っていることが多いので、飼い主との相性はオールマイティじゃないでしょうか。」と書籍の中でも分析しています。

アンケートで平均得点が高かったのは、茶トラ、茶トラ白、キジトラ、キジトラ白の4種に共通して「甘えん坊」という回答。
また、茶トラについては、「おとなしい」「おっとり」「温厚」という項目でも、平均得点が他の毛柄に比べて高くなっていたそうです。

個性豊かなブチねこ

ブチねこは、その斑点の大きさや形、そして表れる場所には個体差があり、その模様こそがネコちゃんそれぞれの個性とも言えます。

大石先生によると、ネコの毛柄には背中の上からソースをたらしたように色がついていくという法則があり、ブチの模様が出やすいのは背中や脇腹、頭などなのだそうです。

大石先生が行った調査では、「ブチねこは、この性格」と言えるような特徴は見つけにくかったそうです。

たとえば、「甘えん坊」や「人なつっこい」などの項目では比較的平均点が高かったものの、ほかの毛柄と比べてとくに高いわけではなく、さらに、低い点数の項目もそれほど数字が低いわけでもなかったと言います。

同じブチねこでもその柄はさまざまで、黒と白の割合もそれぞれに異なりますよね。
そういった柄の違いも、「白黒つけられない性格」と言われる理由なのかもしれません。

その個性を楽しめるのがブチねこの魅力のようです。

変わり者? ミケねこ

ミケねことは、茶(オレンジ)、黒(またはキジトラ)、白の3色のブチ柄になっている猫のことを言います。
この3色がそろうのは遺伝子の仕組みから見ても珍しく、特にミケのオスが生まれるのは染色体異常の場合だけで、その確率は3万匹に1匹とも言われています。

そんな希少価値の高いミケねこは、安定的な人気を集めています。

その性格は一言で言うと、「変わり者」。

とらえどころがなく、何を考えているかわからないという理由として、「ミケのつかみどころがない性格には、そうした微妙な毛柄の違いも表れているのかもしれませんね」と、大石先生は書籍でも語っています。

また、ミケねこのほとんどがメスであることから、メスらしい性格の傾向が表れているとも言えそうです。

平均得点がもっとも高かったのが、「賢い」と「甘えん坊」。
子どもを生み、育てていくための賢さと、エサを効率よく確保するためのひとなつっこさという、メスにとって重要な能力を身につけていると言えるかもしれません。

ここまで、トラねことブチねこ、ミケねこについて、それぞれの性格についてみてきました。まだまだ謎が多いネコちゃんの毛柄と性格の関連性。

次回は、飼い主さんとの相性についてご紹介します!

●ご紹介した書籍はコチラ
『トラねこのトリセツ』『ブチねこのトリセツ』『ミケねこのトリセツ』
(各税込1320円/東京書籍)

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