ワンちゃんにも紫外線対策は必要?

日差しが強い夏…。
なるべく涼しい早朝か夜にお散歩を変更している飼い主さんも多いと思います。

今回は夏の日差しや、ワンちゃんの紫外線対策について考えてみましょう。

年々増え続けている紫外線の量

紫外線は私たちの目には見えませんが、太陽光(日射)の一部であり、基本的な性質は可視光線(目に見える光)と同じです。

紫外線の量は5月から増え、7~9月頃までがピークです。
正午頃から14時頃までが最も紫外線量の多くなる時間帯なので、紫外線対策だけでなく、熱中症予防のためにも、この時間帯の外出は避けた方が良いでしょう。

日本で観測される紫外線の量は年々増え続け、オゾン層の破壊により、太陽から地表に届く紫外線の量が増しています。
同時に、大気汚染が解消されるにつれ、これまで空中で紫外線を遮っていた大気汚染物質が減少し、地上に降り注ぐ紫外線の量は増えたともいえます。

強い紫外線を長時間浴びるとダメージも

強い紫外線を長時間浴び続けると皮膚や目にダメージを与えてしまいます。
扁平上皮癌や天疱瘡(てんぽうそう)など、発症や悪化に紫外線が関係している可能性があると言われている病気もあります。

こうした病気は被毛が白色や淡い色、明るい色の犬種、短毛や無毛の犬種の方がかかりやすい、とされています。

真夏の海では照り返しにも注意

短い時間であっても、紫外線を急に大量にあびると、急性皮膚炎を引き起こすなどの異常が出るケースもあります。
特に真夏の海岸や川べりなど、太陽を遮るものが少ない場所では、注意しましょうね。

また、紫外線は上から降り注ぐだけでなく、地面からの照り返しにも気を付けましょう。
鼻や目、耳、お腹など、皮膚や毛が薄い部分は特に紫外線の影響を受けやすいです。

日照時間の長い夏季は特に注意が必要で、海や山間部ではさらに紫外線の影響が強まるので、気をつけてあげましょう。

真夏のビーチやアウトドア、お散歩時の紫外線対策で効果的なのが服や帽子などの衣類です。

ワンちゃんの体を覆うことで、紫外線から被毛を守るだけでなく、草むらにいる害虫から体を守る効果もあります。

首輪やリードも紫外線で劣化する

紫外線の害は、ワンちゃんだけでなく、ワンちゃんが日常的に使うペット用品にも及びます。

プラスチック製品に紫外線を照射すると、急速に劣化してしまいます。

リードや首輪など、日常的に使用している製品は、劣化していませんか?
時々、安全性を確保できるかどうか、ひっぱって強度を確かめておきましょうね。

まだまだ暑い日が続きます。
うちの子に合った紫外線対策で、残りの夏も元気に過ごしましょう!

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