もう一度見直そう!うちの子の大切なお薬の保管方法

病院でもらってきたお薬、みなさんはどんな場所に保管されていますか?
ワンちゃんの誤飲事故を防ぐためにも、もう一度、お薬の保管についておさらいしてみましょう。
お薬は基本的に蓋つきの容器に入れるか、引き出しの中にしまうなど、ワンちゃんが探し出して食べられないような場所に保管しておきましょうね。
特に、これからフィラリア予防薬を定期的に服薬する季節です。
中でもお肉タイプのフィラリア予防薬やノミマダニ予防薬は、ワンちゃんにとって食べやすく、美味しいお薬となっています。
一度に全部食べられないようにしてくださいね。
冷所保存の指示がある場合は冷蔵庫に保管
シロップ剤や目薬、未開封のインスリンなど、冷蔵庫に保管するように指示されているお薬を処方された場合は、必ず冷蔵庫へ保管してくださいね。
冷蔵庫によっては、庫内の温度がとても低いスペースがあり、霜がつくことがあります。
これは特殊なケースだと思いますが、冷蔵保存のお薬を冷蔵庫内で凍らせないように、注意してくださいね。
室内で、高温・多湿・直射日光を避けて保管
冷蔵保存の注意書きがないお薬は常温の室内で保管します。
直射日光や温度、湿度などによって効能が落ちる薬もあるので、家の中でも特に湿度が高い場所や、日光が当たる場所、暖房器具などで高温になる場所を避けて保管しましょう。
意外と盲点なのは、これから夏にかけて、病院から帰る途中の車内の温度です。
長時間、車の中に放置しておくと高温になる場合があります。
車を少し離れただけでも車内が高温になるので、冷蔵バックに入れるか、できるだけ車内に放置しないようにしましょう。
お薬はお薬だけ単体で保管すること
お薬の中には匂いが移りやすい成分が含まれていることがあります。
匂いの強い食品、家庭用の殺虫剤や防虫剤と一緒に保管しないようにしてくださいね。
冷蔵保存のお薬は特に冷蔵庫内の食品の香りがつく場合があるので、食品保存用のビニールに入れたり、プラスチックの食品保存容器などを活用したりしてみてください。
お薬はお薬だけ単体で保存して、引き出しに入るぐらいの、うちの子専用の薬箱を利用すると便利ですよ。
お薬は病院でもらったままで保管
病院で処方された薬袋には、お薬の名前や投薬方法などが記入されていることが多いですね。
今まで一日2回服用だったのが、1回に減らすなどの、先生からの大切な指示が書かれていることがあります。
こうした指示を見逃さないためにも、もらったお薬は薬袋から出して保管せず、薬袋に入れたまま保存しましょう。
目薬の中には遮光性の高い特別な袋に入っていることがあります。
その場合も、袋から出さずに入れたまま保管してくださいね。
また、毎回薬を出すのが面倒だと、あらかじめシートから取り出して保存する飼い主さんがいらっしゃいますが、特別に先生の指示がない限り、NG行為です。
お薬は飲む直前に、取り出しましょうね。
さらに先生から処方されたお薬を、別のビンに入れ替えるのもNGです。
特別に指示されていない場合は、入っていた袋やビンのまま、保存しましょう。
薬はうちの子の命を守る大切なもの
先生はその子に合ったお薬を処方するので、効果があるからといって、別の子が服用すると大きな事故につながる場合があります。
複数頭飼育されている飼い主さんでも、処方されたお薬はその子の専用にして、他の子には与えないようにしましょう。
また、前回と同じような症状だから!と、以前処方されたお薬を先生の指示なく使用したりするのはやめましょう。
同じような症状に見えても病気の原因は様々で、状態によって使ってもいいお薬、使ってはいけないお薬があります。
症状に合わないお薬を使ってしまった場合、よくならないばかりか悪化させてしまうこともあります。
自己判断せず、きちんと診察を受けて指示を頂いてからお薬を使うよう心がけましょう。
さらに、処方されたお薬はきちんと使用期限を守りましょう。
心配な時はかかりつけの動物病院に必ず相談してから与えてくださいね。
注意書きが多くなりましたが、お薬はその子の命を守る大切なもののひとつでもあります。
しっかり保管して効果を最大限に発揮できるように心掛けましょう。