もう一度おさらい!食べると危険な、人間の食べ物について

ネコちゃんの食事は基本的に専用のフードとお水です。
これまではネコちゃんに与えても良いとされてきた煮干しや牛乳などを、与えない方が良いという判断に変わってきた食品もあります。

「これまでずっと食べていたからうちの子は大丈夫」と思っていても、ネコちゃんによっては突然アレルギーが出たり、体調不良になってしまうことも少なくありません。

迷ったら獣医さんに相談しよう

人間の食べ物で、ネコちゃんに食べさせて良いのかどうか、迷った時は必ずかかりつけの獣医師さんに相談してみてくださいね。
そして、明らかに食べ物が原因で下痢や嘔吐など異常な症状が見られた時は、様子を見ずにすぐに病院へ行くことをおすすめします。

ネコちゃんに絶対に与えてはいけない人間の食べ物①

●タマネギ、ネギ、ニラ、ニンニク
ネギ類は赤血球にダメージを与えます。
生の他、濃縮したオニオン・スープや粉末のガーリックパウダーなども危険です。

●チョコレート
チョコレートに含まれるテオブロミンは嘔吐や下痢、高体温、筋肉の震え、不整脈、腹部の不快感、激しいのどの渇きの他、発作の原因となります。

●鶏の骨
骨は縦に裂けて先端が鋭利になり、喉や胃、腸を傷つけてしまいます。

●イカ、タコ、エビ
イカやタコにはチアミナーゼという酵素があり、これを多量に摂取するとビタミンB1を破壊し、ビタミンB1欠乏症となります。
痙攣やてんかんのような神経症状や、心筋の肥大の原因となります。

●アボカド
ペルシンという成分が含まれ、摂取すると中毒症状を引き起こします。
下痢や嘔吐のほか、てんかんや呼吸困難で死に至ることもある危険な食べ物です。

ネコちゃんに絶対に与えてはいけない人間の食べ物②

●ゆり根
毒になる成分はゆりの花の種類によって異なりますが、花が活けてある花瓶の水でも中毒を起こした事例もあります。
重度の急性腎不全になり、最悪な場合は命を落とすことも。

●ごぼう、れんこん
ごぼうやれんこんに含まれるタンニンは肝臓・腎臓にダメージを与えます。
また尿石症の原因となるミネラルも含まれています。

●たけのこ、ふきのとう、しゅんぎく
シュウ酸が含まれているため、尿石症の原因となります。

●ぶどう、レーズン
何が原因で中毒を引き起こすかはっきりしたことはわかっていませんが、少量でも腎機能障害の原因となります。
最悪の場合には、急性腎不全となり死に至ります。レーズンクッキーなど加工したお菓子なども危険です。

●じゃがいも
芽や皮に含まれるソラニンという物質は、少量でも中毒を引き起こします。

●ピーナッツ(ナッツ類)
ピーナッツは脂質が多く、消化不良や下痢の原因となります。
特にナッツ類のアーモンドに含まれるアミグダリンは中毒症状を引き起こし、死に至る危険な食べ物です。

注意が必要な人間の食べ物

●レバー
ビタミンAが多く含まれ、腎機能障害の原因になり、少量でも嘔吐や落ち着きのなさを繰り返すことがあります。

●ほうれん草
シュウ酸が尿路結石の原因になることがあるので、注意が必要です。
ほうれん草のアクにはシュウ酸が含まれるので、与える場合には必ず茹でてアク抜きをした後水で充分に洗い流したものをで与えましょう。
大量に与えると嘔吐や下痢の原因となるので、与える量にも注意しましょう。

●コーヒー、紅茶、緑茶など
カフェインを摂取すると過度の興奮状態に陥ったり、動悸や呼吸が促進されるほか、不整脈、嘔吐、ひきつけなどの症状がでることがあります。
誤飲などないように注意しましょう。

●生肉
大腸菌、サルモネラ菌、リステリア菌など中毒症状を引き起こす原因となる菌が多く含まれています。
豚肉にはトキソプラズマという寄生虫がいることも。
これらの菌や寄生虫は加熱することで消滅します。肉を与える際は必ずしっかり加熱して与えましょう。

●香辛料
胃腸への刺激が強く、下痢や嘔吐の原因となります。

●生卵
白身は必ず加熱してから与えてください。
白身に含まれるアビジンは腸内でビオチンという水溶性ビタミンと結合し、排出されてしまいます。
大量の生の卵の白身を摂取するとビオチン不足となり、皮膚のトラブルや強い疲労感、脂肪の代謝障害の原因となります。

●にぼし、海苔
塩分が多く含まれるので、与える量に注意が必要です。
海苔は一度に食べてしまうと、口腔内で塊となって喉に張りつく事故事例もが紹介されています。

かしこいネコちゃんは人間が食べているものは、自分も食べることができると理解してしまいます。
人間には美味しくて栄養のある食べ物でも、ネコちゃんにとっては最悪死に至る場合もあります。

「絶対に与えてはいけない食材」はもちろん「注意が必要な人間の食べ物」にも誤食や誤飲などないように細心の注意を払う必要があります。

飼い主さんが危険な食べ物を理解してネコちゃんの食生活を管理してあげてくださいね。

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