ワイマラナーと暮らす② 飼い主も”真剣勝負”な生活とは?

ドイツ原産の大型犬で、スタミナ抜群の犬種、ワイマラナー。
飼い主さんたちの多くは、「もうワイマ以外は飼えない!」と口をそろえて言います。
そんなワイマラナーの魅力とは一体どんなところにあるのでしょうか。
今回は、決して楽とは言えないワイマラナーとの暮らしや、その性格について、飼い主さんの本音を聞いてきました。
<写真・レオンくん>
飼い主さんのストーカー犬⁉
<ロミィくん>
飼い主さんの話を聞く中で、「ストーカー犬」というワードが共通して出てきました。
飼い主さんを好きすぎるその性格について、1歳の女の子ロミーちゃんの飼い主さんのromy_meerさんは、「飼い主が大好きすぎるところは魅力でもありますが、お留守番や待つことが苦手になってしまうと、大変かもしれませんね」と話していました。
<ラスティくん>
また、3歳の男の子、ラスティ君の飼い主さんのChebiさんは、「どこに行っても、私について回りますね。あとは怖がりなところがあって、お散歩コースに見慣れないものがあったりするとビビります。
うちの子は音に敏感で、先日は太鼓の音に逃げ回りました。そんなところもちょっとマヌケな感じで毎日楽しいですよ」と話しています。
りりしいその姿とは裏腹に、とっても甘えん坊で怖がりなところが、飼い主さんの心をつかんでいるのかもしれませんね。
賢すぎるがゆえに一筋縄ではいかないところも
古くから人間のパートナーとして狩りなどで活躍してきたワイマラナー。
その賢さがゆえに、苦労もあると、飼い主さんは語ります。
romy_meerさんは、「賢くて頭をつかいますし、しつこいくらいに諦めない性格。身体が大きくかなり力が強いので、きちんと服従訓練をしようという心がけのある方でないと、振り回されて大変だと思います」と話しています。
また、なぎちゃんの飼い主のnagispawさんは、「この犬特有の”飼主への執着”から、お留守番が苦手な子も多いです。
野生的で身体能力が高いところは、ワイマラナーの魅力でもあり、大変なところでもあります。猟犬の本能や、高い瞬発力があるので、犬に悪気がなくても小さい犬や子どもなどを倒してしまったりと、問題も出てきます」と、その難しさについて教えてくれました。
それでもやっぱりワイマラナーが大好き!
<ミトちゃん>
少し工夫が必要なワイマラナーとの暮らし。それでも「ワイマラナーじゃないとダメ」なのはなぜなのでしょうか。
nagispawさんは、「さまざまな問題が起こり、大変ですが、その苦労を何倍にもして飼主に返してくれるのがワイマラナーです。
飼った人にしかわからない色々なギャップも含め、全てが魅力的で、毎日が楽しい。気付けば、他の犬には戻れないほどハマってしまいました。本当に不思議な犬ですよ!」と話しています。
また、romy_meerさんは「お家の中はもちろん、お散歩やお出掛けなど、どこまでも一緒に楽しく付き合ってくれます。
こちらが与える以上にたくさんの愛情を返してくれるところが魅力ですね」と話してくれました。
2頭が並んで歩けるのは飼い主さんの努力の賜物
飼い主さんのお話をうかがって印象的だったのは、とにかくみなさん全力でワンちゃんのことを考え、ワンちゃん中心の生活を送っておられること。
その姿勢には学ぶところが多くあり、ワンちゃんと人間との暮らしについて、改めて考えるきっかけになりました。
取材中、代々木公園でなぎちゃんとロミーちゃんとその飼い主さんたちといっしょに歩かせてもらいました。2頭がお利口に並んで歩く様子を見て、飼い主さんが日々努力を重ね、ワンちゃんとの生活を成り立たせているのだと実感しました。
みなさんの愛犬との暮らしにおいても、ぜひ参考にしてみてくださいね。