いざという時のために! ネコちゃん用の備蓄、何が必要?

地震や台風、大雨による水害など、思いがけない災害が増えています。

災害に巻き込まれてしまったとき、大切なネコちゃんを守るために、普段から十分な備えをしておく必要があります。

万が一のときに困ることがないように、備えを見直してみませんか。

ネコちゃん用の備蓄をしよう! 何が必要?

ネコちゃん用の基本的な備蓄品を紹介します。
非常用持ち出し袋を作ってひとつにまとめておくと、災害時に慌てずにすみますよ。

・ペットフード
・水
・食器
・常備薬や予防薬
・予備の首輪とリード
・トイレ用品(猫砂など普段から使っているもの)
・猫用の服(毛の飛び散り防止)
・ワクチン接種やマイクロチップなどの書類
・動物病院の診察券
・新聞紙
・ビニール袋
・タオル

そのほか、ネコちゃんの写真も準備しておくと、被災してはぐれてしまったときに役立ちます。
全身が写っているものや、ネコちゃんの特徴が分かりやすいものがおすすめです。
また、飼い主さんの連絡先が入った迷子札なども、普段から身につけておいてくださいね。

持病や服薬の状況、既往歴やかかりつけの動物病院の情報など、ネコちゃんの健康に関することもノートなどにまとめておきましょう。

ペットフードはローリングストックしよう!

備蓄品の中で特に気を付けたいのがペットフードと水です。
少なくとも5日分、できれば7日分以上備蓄しておくのが望ましいとされています。

しかし災害時は物流が滞り、食べ慣れたフードが手に入らない可能性も。
特に療法食や子猫用といった特別なものは、もう少し余裕をもって用意しておく必要があります。

また、フードは一種類に限定させず、ネコちゃんの体質に合ったものをいくつか探しておくとさらに安心ですね。

あまりたくさん備蓄しておくと賞味期限が心配…そこでおすすめなのが「ローリングストック」です。
ローリングストックとは、普段から食料品を多めに購入しておき、日常的に食べて消費し、減った分だけ補充する方法です。
せっかく用意したフードを無駄にしてしまわないよう、ぜひ試してみてくださいね。

手作りご飯や、冷凍保存のフレッシュフードを利用している飼い主さんもいらっしゃると思います。
代替えとなるパウチのウェットフードなど備蓄しておくと安心ですね。

ネコちゃんと一緒に避難したい! どうしたらいいの?

もし避難が必要になったとき、家族の一員であるネコちゃんも一緒に連れていきたいですよね。

環境省では、災害発生時にペットを連れて安全な場所まで避難する「同行避難」を原則としています。
これは飼い主さんとペットが離れ離れになることを防ぐためです。

『避難所運営ガイドライン』(内閣府)では、「同行避難」と似たような言葉として「同伴避難」という用語が用いられています。
「同行避難」はペットとともに安全な場所まで避難する行為(避難行動)を指し、
「同伴避難」は被災者が避難所でペットを飼養管理すること(状態)を指す言葉です。

ただし「同伴避難」は、必ずしも飼い主さんとペットが同じ部屋で過ごせることを意味するわけではなく、飼養環境は避難所によって異なる点に注意が必要です。

事前に各自治体に問い合わせておくと安心ですね。
避難場所だけでなく、避難ルートの確認もお忘れなく!

ネコちゃんとの避難生活、今から準備できることは?

避難所はたくさんの人との共同生活です。中には動物が苦手な人や動物アレルギーの人がいるかもしれません。
周りに配慮しつつ、ネコちゃん自身のストレスも減らすために、今からできる準備があります。

■体のケア
・ノミやダニの駆除
・ブラッシング(抜け毛を減らす)

ノミやダニ、ネコちゃんの抜け毛は、狭い避難所ではトラブルの元になります。定期的に体のケアを行って、清潔に保つようにしてください。
抜け毛が飛び散らないように、ネコちゃん用の服を着せる方法もありますよ。

ネコちゃんは基本的にシャンプーの必要はありませんが、極端に汚れている場合は洗ってあげてくださいね。

■ハウストレーニング
避難所では、ネコちゃんをキャリーバッグやケージに入れておくことを求められる可能性があります。急に閉じ込められると、ネコちゃんがストレスを感じてしまうかもしれません。

普段からキャリーバッグなどに入ることに慣らしておくと、いざというとき、そこがネコちゃんの安心できる場所になりますよ。

■社会化トレーニング
お散歩などで外に出るワンちゃんと違い、ネコちゃんは家の中で、家族とだけ接している子が多いのではないでしょうか。しかし避難所には知らない人が大勢いますし、自宅のような静かな環境ではありません。

普段からできるかぎり家族以外の人とも会わせるなど、ネコちゃんにいろいろな経験を積ませてあげるのも、避難生活の助けとなります。

いつか来るかもしれないその日のために

残念ながら、避難所や物資は人間優先で、動物たちはどうしても後回しになってしまうこともあると思います。
備品の準備はもちろんですが、気になることは事前に自治体に確認しておくとよいでしょう。

もしものとき、ネコちゃんを守れるのは飼い主さんです!
やりすぎるということはありません。
正しい知識を持ってしっかりと備えましょう。

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