ワンちゃんの肛門腺絞りは単純作業ではない! “みんな同じ”ではない事情

肛門腺とは? どんなお手入れが必要?

肛門腺とは、肛門の両脇にあって、その中には臭いを伴う分泌液が入っています。
その分泌液がたまりすぎると、肛門腺炎や肛門腺破裂などのリスクがあるため、定期的にお手入れをする必要があります。

排泄時に一緒に出やすい大型犬に対して、小型犬は自然に出にくいため注意が必要です。

肛門腺を触ってみて、皮膚と違う何かが入っているような感触があれば、分泌液がたまっているということ。
そのほか、ワンちゃんが床におしりをこすりつけていたら、分泌液がたまっているかもしれません。
大まかな目安としては、１か月に１度は絞るようにしましょう。

肛門腺の下から、ティッシュを当てて骨盤に沿って優しくもみ上げると、分泌液が出てくるので、拭きとってあげましょう。
強くしすぎるとワンちゃんが痛みを感じたり、肛門周りを傷つけてしまったりするので、力を入れすぎないようにしてください。

出てきた分泌液が、赤や緑色がかっていたら、異常がある可能性もあります。動物病院に行きましょう。

うちの子の肛門腺事情を知ろう!

肛門腺はワンちゃんによって、位置やたまりやすさ、大きさなどが違っていて、外から絞れない子もいます。
また、たまる分泌液の色や固さも違っているため、なかなか飼い主さんだけでは異常がありそうか判断が難しいこともあるでしょう。

もし飼い主さんだけで解決や判断できない場合には、獣医師や動物看護師、トリマーなどに相談してみましょう。

うちの子の肛門腺がどこにあって、どうすれば絞りやすいのか、コツを教えてもらうのもひとつですね。
その結果、自宅で肛門腺絞りを行うことが難しそうであれば、プロにおまかせするのもよいでしょう。

普段から肛門腺の状態をしっかりと把握し、お手入れをしてあげることが大切です。
こまめにケアをしてあげましょう!